はじめまして、北原述と申します。
実は私、本日で会社員最後です。
というのも私は明日(2018年4月26日)から独立します。
自分で決断して独立することにしました。
しかし、年齢は23歳。まだまだ社会人経験も浅いペーペーの若造です。
そんな私はどのようなきっかけで独立をするのか。
また、会社を辞める直前にどんな不安を抱えているのかを知っていただきたいと思います。
1.新入社員である私が独立を考えたきっかけとその理由
元々私は独立する気など微塵もありませんでした。
親に大学まで通わせてもらったこともあり会社員として生きていくんだろうと大学生ごろまで当時思ってました。
そんな独立に関心のない私が独立に興味を持ったのは会社に入社してからです。
独立への想いは始めは小さいものでしたが段々大きくなり抑えられなくなっていきました。
1-1.はじめはいつか会社を離れる可能性があるという思考から
会社に入社した当初も独立に対して興味を持っていたわけではありません。
私が新卒で入社した会社はインターネットを活用したベンチャー企業で社員数も一桁で小さい会社でした。
独立に対して興味はありませんでしたが生涯働くこともないだろうと思っていました。
と、いうのも正直私は自分は大手企業に就職するものと思っていました。(実際就職活動で私は大手の採用には落ちました)
中小企業の殆どが10年以内に潰れるという中途半端な知識があった私は終身雇用はないと思ってました。
そのため、採用してくれた社長には最大限貢献しつつ会社が潰れることになってしまっても何とかなるようにスキルだけは残そうと考えていました。
そこでインターネットに関わることができ私にある程度の責任がかかる仕事を与えてくれたことは幸運であり本当に感謝しております。
1-2.入社して4ヶ月で将来の独立について考え始める
入社した会社には社員になるまでの期間アルバイトとして働かせてもらうことができたので一足先の大学4年の1月頃から仕事を経験させてもらえました。
内容も私を責任者(事実上私一人)として実際に利益を出すことを目的としたビジネスを任せてもらうことができました。
そこで一足先にビジネスを始めたことで最初の数ヶ月は問題が解決するどころか悪化し費用は増えるばかりで正直成功するわけないと思っていました。
しかし、失敗して悪化させたのも月日とともに段々回復し私が正社員となる4月には丁度プラマイゼロぐらいになっていました。
元々がマイナススタートだったので月の利益が1,000円程度のプラスでも本当に嬉しかったのを覚えています。
それが8月頃には繁忙期ではありましたが20万円ほどの利益を上げることができました。
これはさらに嬉しかったです。
0から始めて自分の力で給料分を稼げたことが本当に嬉しかったのです。(もちろんたくさんの方に助けは借りました)
ここで初めて「自分で生きていくことができるかも」という考えが芽生え同時にいつか先になるがさらにスキルを得たら独立もできるのではないかという感覚に陥ります。
しかし、この時は独立よりも会社を大きくしたいという気持ちの方が大きく独立については本当に「いつかやろう」という感じでした。
1-3.自分より年下の人たちが成長し活躍している姿をみて焦る
近年では、水泳や卓球などのスポーツ、更には将棋でも15歳ほどの若い世代が頭角を現しています。
私は元々何かを成功させる人というのは一部の人だけという感覚が強かったです。
至る所で自分ができないことを決めつけていました。
そのため「月額で20万稼ぐというのは会社員やアルバイトでないとできない。それができるのは一部の人だけだ。」のようなことも思っていました。
しかし、実際に20万稼ぐことができて蓋を開けてみると自分一人でもできることの積み重ねからできたものでした。
つまり自分のできないと思っている成功とは殆ど全く知識のない状態からのスタートして8ヶ月ほどでできてしまうほどのものだったのです。
この結果から「成功をしている人は単に成功するために何が必要かを考え失敗を改善し実行してるだけ」というものでした。つまり、成功は特別な人だけができるものではなく誰でもできることなんだという感覚に変わりました。
成功するために実行する人は失敗の経験も多いですがどんどん知識が蓄積されていくため成功の割合が増え結果的に成功の数が多くなります。
自分は23歳でそのことに気づきました。上記のように若くして頭角を現す人は既にたくさんの成功を積み重ねているので「成功するために必要な考え方」に気づいてる可能性が高いです。
私は自分より若い人たちが「成功するために必要な考え方」に気づいてものすごい速度で成長していることを考えると焦りが生まれてきました。
1-4.1年経つ頃には独立しようかという考えが巡る
自分が運営するウェブサイトはその後も伸び続け殆ど触らなくても毎月40〜60万程利益が出るようになります。
とにかく一人でもやっていけるのではないかと想いが日に日に強くなっていきました。
そんな時に新規事業の立ち上げが始まります。その新規事業は二人で携わることになりました。
今までは一人だったので自分が責任者として動いていましたが二人になると自分のしたいことが全て通るわけではありません。
正直、妥協することで質の低い案を採用したくありませんでした。しかし、二人で携わるということは相手の意見も尊重しなければならない状態にあります。
ここで私は「誰かと一緒に働くということは相手のレベルに関わらず合わせることなんだ」と思いました。
会社が大きくなるということは人が関わる人が増えること。人と関わる仕事をするなら高いレベルに合わせるという様に働きたいと思いました。
今までは自分一人でやる方がサラリーマンよりも儲かもしれないといった動機でした。しかし、この時はもっと自分は成長したい。成長するためには自分に負荷がかかる様な環境に移らなければならない。誰かについていくので必死になる環境へ行きたいと思うようになりました。
新しい環境へ行くためには時間が必要だ。時間を作るためにはお金が必要。
お金と時間が必要ということです。お金をたくさん作るためには利益を出した時は自分に多く入る仕組み。
時間を作るためには利益が出る仕組みを自分がいなくなっても機能するようにする必要がある。
これらお金と時間どちらも得るためには誰かの下でお金をもらうという形では効率が悪いと思いました。そこでリターンが大きい独立に目が向きました。
独立する目的がより明確化されたことで気持ちもより一層強くなったのです。
2.独立を考えてまず何をしたか
一番最初に独立を考えたのは自分の任された仕事で自分の給料ぐらいの利益を上げることができた時です。
入社してから4ヶ月ぐらいの時でした。その時から振り返ると少しずつ行動してました。その行動を紹介します。
2-1.様々な媒体からとにかく情報を入れる。
まず第一に本を読むことです。幸い本の金額は経費で落とすことができたので独立の考えがない時も少しは読んでいました。
ただ、独立を考えた時からはより本を読む量が増えました。2〜3日で1冊は読むようになりました。
ジャンルとしては自己啓発本が主でした。
基本的には本がメインでしたがラジオでニュースも聞いたりしてましたね。
2-2.WEBサイトを作成
すこし自分でも稼げるかもしれないと思いWEBサイトを作ってみました。ただ最初の立ち上げの部分が相当面倒くさく思ったよりも進まなかったです。
波に乗らせる以前に海にも入れてない様な状態で何ヶ月も経ちました。
始めるまでが一番障壁として大きいと感じました。
2-3.インターネットを学ぶ学校に通う
そもそも私はインターネットの知識は殆どありませんでした。周りの社員の見よう見真似
でとにかく施策をやっていました。
しかし、独立するには正しい知識を得ることが大事だと思ったので申込みました。お金はここで40万円ほどかかりましたが自分が成果を上げれば給料も上がるので躊躇いは一切ありませんでした。
結果、知識が増えたことで成果もでて20万円程だった月利が40万円〜60万円まで上げることができました。
結局昇給の直前でやめることになってしまったのでかけた40万円はお金としては返ってきませんでした。ただ、成功という体験を得ることができたのでいい買い物をしたという印象です。
3.独立を決意することができた理由
独立をしたいと思ってからも私はすぐに辞めるとは言えませんでした。
会社の働きが居心地良いものだったからです。成果もある程度上げた方だったので注意されることもなく人間関係もそれなりに良好でした。
このままではまずいと思いながら独立まで踏み切ることができなかった私が独立を決意した理由を述べます。
3-1.会社に所属しながら成功体験を積み重ねることができた
成功することに対して貪欲になれたことである程度成功体験を得ることができました。
要は成功体験によって自分に自信が出てきたのです。
試行錯誤してきたことが成功につながり間違っていなかったという認識は自分にとってかなり大きいことでした。これから自分がやろうと思っている独立もきっと間違っていないと後押ししてくれました。
3-2.「新しいものを考える」というのはできると気づいた
自分の独立を勇気づけた商品があります。
この商品はスマホケースに自撮り棒の機能がついたものです。私はこの商品を初めて目にした時衝撃を受けました。
この商品は自分の予想を超える便利さを提供してくれました。
革新を受けたのです。
他の人がこの商品を見てどう思うかは分かりません。しかし、少なくとも私は革新を受けました。
改めて商品を見るとスマホケースと自撮り棒をただ合わせただけのものすごくシンプルなものでした。
そこで他のものに注力すると今まで世の中に革新を与えてきた商品は全て既存のものと既存のものを組み合わせただけのものだったのです。ゼロから作り出すことなど誰もしていないということに気づきました。
つまり、既存のものを多く知っておけば革新的なアイディア自体はすぐに生まれることに気づきました。あとはアイディアを形にできる人にお願いすればいいだけということです。
この法則に気づいてからは独立して未知の世界に行っても自分で成功できるという気持ちは強くなりました。
3-3.失敗はなく、その上どう転んでも立て直すことはできると思った
仮に独立してお金が稼げなくなったとしてもそもそも死ぬわけではないと思いました。
今は東京オリンピックの前で景気も良くなる傾向にあるので働き口はたくさんあることを知りました。
その上、生きていくだけであればアルバイトでも大丈夫ですしアルバイトが無理でも生活保護で生きることはできると思いました。
つまり独立が失敗しても死なないように国が守ってくれます。
また、そもそも「独立を失敗した人」というのは僕自身とても価値があると思っています。
少し私の見解を述べます。一概には言えませんが基本的なものとして考えています。
会社は経営者と労働者に分かれます。
経営者は会社に利益がでないと自分の利益が増えないので個人よりも会社のことを考えます。
『責任は大きいがリターンも大きい。』
労働者は決まったお金がもらえるので会社のことよりも個人(自分自身)のことを考えます。
『責任は小さいがリターンも小さい』
つまり、経営者と労働者では立場は大きく違います。もちろんそれぞれ立場が違うことで正しい判断も異なります。
経営者の立場が強くなると労働者は会社の利益をより増やすために働くことになります。しかし、そのリターンの大半は経営者へ行くことになるので自身のメリットは少ないと考え反発が起きます。会社は労働者が働いて利益を増やして行くので反発が起きる状態ではなかなか成長しません。
労働者の立場が強くなると労働者は頑張った分とリターンが見合わないことは知っているのでできるだけ頑張らなくても済む環境に変えていこうとします。サボることに頑張るという状態です。これでは会社は成長しません。
上記のパターンを見て分かるように経営者と労働者は立場が大きく違いますがどちらかが強くなり過ぎても会社の経営はうまくいかないのです。落とし所を用意して双方の立場を尊重してバランスをとることかま求められるのです。
ここで最初に振り返ってみましょう。落とし所を用意するということは会社では大変な価値を持つと思いませんか。
落とし所を用意するためには経営者の立場と労働者の立場どちらも理解しなければなりません。
独立したということは自分で全て責任をとらなければならない。これは経営者同然です。
経営者の立場を知った労働者に社会は大きく価値を持ちます。
独立を失敗しても価値としては大きく残る。そのため転んでも立ち直ることができると私は考えました。
3-4.自分で言ったことの責任で後戻りできなくなる
「決意できた理由」なんて言ってましたが実際のところ言ってしまったことで引くに引けなくなっただけです。
私が責任をとることになった発言は二つあります。
一つ目は、私の兄弟である兄に対しての言葉です。当時、兄は働き方について大きい不満を感じていました。家族と久しぶりに会って話をする時も愚痴ばかり話します。
愚痴ばかり話す兄は辛そうでした。愚痴を話すことでストレスを発散していたのでしょうが話すたびに自分を嫌いになっているようでした。
そこで厳しいようですが私は「嫌なら仕事を辞めた方が良い」とはっきり伝えました。兄は「でも」と言いますが私は全て「〜をすればできる」と伝え兄の反論を潰していきました。
かなりショックを受けていたようです。後日兄が会社を辞めたと報告が受けました。
それを聞き、私は兄に伝えたことが自分でできているかと思い直しました。
私が兄に伝えたことはつまり「環境に不満があるなら改善する努力をしろ。改善できないなら環境を変えろ。」という内容です。
私自身も現状の環境に不満を抱えていて改善が難しいと考えてはいました。ただその不満がかなり小さいものだったので見ないようにしていたのです。
兄にあれだけ言ってしまった手前自分がやらないわけにはいかないという状況になり実際に会社の社長や役員の方に伝えました。
もう一つは会社の社長や役員の方に独立することを考えていると言ったことです。
覚悟はしていたつもりでしたが実際会社が独立願望がある社員を雇うメリットは少ないです。
お互い早く進めた方が良いということであっという間に今日という独立直前の日を迎えてしまいました。
独立の話をしてから1ヶ月半後ぐらいが退職日になるという形になりました。
逃げ道を無くすためにあえて言ったという部分もありました。
ただとにかく言ってしまったことで引くに引けなくなっただけのようなものです。
4.独立を周囲に伝えたときの反応
私が独立をするということは知り合い全てに伝えているわけではありません。
伝えた人たちは一部です。
基本的には独立すること。
なぜ独立することにしたのか。
独立して何をするのか。
以上のことをメインに伝えました。
その時の反応とその後の対応がどうであったかを紹介します。
4-1.一番身近な存在である家族へ伝えとき
父親は自身が独立をしていたこともあり独立すること自体に反対はありませんでした。
しかし、ノウハウがあるのか気がかりになっているようでした。
母親は私が選んだことは応援してくれるとのことでした。やるならしっかりやらなければならないとは伝えられました。
その後、私が独立に対してより伝えていくことで以前よりさらに応援してくれている状態になっています。
4-2.会社に伝えた時
会社に伝えた時はやはり残念に思っているようでした。
それは、新卒社員で雇って最初は投資していた分をこれから取り返すという時に独立を伝えたので当たり前の話だと思います。
罵倒されてもおかしくない状態でも否定せず独立を受け入れてくれました。
会社員である最後の日である今日も応援してくれました。
これは感謝してもしきれないことです。
4-3.高校時代の恩師に伝えた時
私はスポーツをやっていました。
その時の高校の顧問の先生に伝えに行きました。
私が独立してやろうとすることに真摯に話を受け入れてくれました。
そしてまたいつでもくればいいという言葉も頂くことができました。
5.独立最終日に抱える不安
独立を目前にして不安はそこまでありません。
不安よりもワクワクが大きいという状態です。
ただ、不安を抱えていないわけではないので告白します。
私が主に抱える不安は頑張り続けることができるかどうかという不安です。
どんなことが原因で頑張り続けることができなくなるか紐解いてみました。
5-1.夢を叶えることができるかという不安
私は「日本一のサービスを提供」という夢を叶えたいです。
結果が出るまではとにかく一番にこだわりたいと思っています。
ただ、その夢を叶えることができないと分かる時がきてしまった場合どうなってしまうんだろうという不安があります。
5-2.なんのために働くことになるのかという不安
今度は逆に夢を叶えてしまった時の不安です。
自分の求める結果が全て手に入ってしまった場合どうすれば良いのかという不安を感じています。
少し贅沢な不安かもしれませんね。
5-3.今後の自分の人生に納得できるかという不安
ここは一番恐れている部分かもしれません。
今まで私は自分が納得できることを第一に考えてきました。
目の前の道が見えない独立の道で自分が納得しない道を選んでしまわないかという不安があります。
とにかく私はまだまだ弱い人間なので強くあれるか不安ということですね。
まとめ
私は、様々なことの積み重ねで独立の道を選びました。
独立前日の心境ですが不思議と不安はあまりなくワクワクの気持ちが大きいです。
それは、すでに独立を選んだことでたくさん得るものがあったからだと思います。
長文にも関わらずここまで読んでくれた方本当にありがとうございました。
一般とは違う道を選んだ私がどうなるかを伝えていくことで人と違う道を選びたくても選ぶことができていない人に勇気を与えることができたらと思い更新しました。
今後も役立てて欲しいコンテンツを提供できればと思います。
北原 述