皆さんは森保一さんをご存知でしょうか。
サッカーをやっているなら知っているかもしれませんがそれ以外の方一もしかしたら知らないかも知らません。この記事を読めば「森保一さんは、すごい。」という感想を持つはずです。
この記事の目的としては凄いだけで終わらせるのではなくなぜ凄いのか、どの様にしたらその凄さを実現する事ができるのかを説明していきたいと思います。
目次
1.森保一とは
森保一(著)
森保一さんについて名前に馴染みがない方でも「ドーハの悲劇」というのは聞いた事があるのではないでしょうか。
ドーハの悲劇とは、日本がまだワールドカップに出場する事が難しいとされていた時にドーハのスタジアムで勝利が目の前まで来ていたのにも関わらず逃してしまった試合の悲劇です。森保一さんはその時の日本代表選手で現在はサンフレッチェ広島で監督をしています。
選手時代の森保一さんも凄いのですが当記事では、監督しての森保一さんを紹介したいと思います。
監督して森保一さんはサンフレッチェ広島をJリーグで3回優勝に導いています。この3回の優勝はただの優勝ではありません。
サンフレッチェ広島は育成チームとも呼ばれていて選手が成長して優秀な選手になると他のチームに流出してしまいます。つまり、チームの選手のポテンシャルは他のチームにも劣るのにも関わらず他チームを圧倒し優勝を収めているのです。
ここが当記事のポイントですがチームは超人的なプレーヤーが集まっているということは成果に繋がる要素の一つであっても全てではないということです。チームを成功に導く本当に必要な要素を森保一さんから一緒に学んでいきましょう。
2.森保一に学ぶチームを成功に導く法則
私が分析するに森保一さんがサンフレッチェ広島を優勝に導いた要因は二つあります。成功の法則を学ぶ前に何故メンバーのポテンシャルが他チームより劣る環境で優勝することができたのか要因を探りました。
2−1.良い部分は残し足りない部分を強化
一つ目の要因として、重要であるのは全てを自分の色に変えずに前監督の色を残したということです。
サッカー界ではチームとして機能させるために監督が変わるごとにチームも監督の色に変わる事が多いそうです。部分的に変えて全体の機能が落ちる事がないように全体的に変更する方が上手く回るようになるという目的のためです。監督自身も基本は自分のの理解した仕組みの方が扱いやすいのです。
しかし、森保一さんはあえて全てを自分の色には変えず前監督の良い部分は残しました。それはシンプルに自分のやり方に固執したものをやるのではなくチームにとって本当に良くなることを考えて実行したためです。
2−2.チームのメンバーに自主性を持たせた
上に立ち指示する人間からすると通常は自分の動いて欲しい様に動いてくれる人間がいると大変助かります。チームとして機能させるためにも歯車の一部として一定に回転する事を選手に求める監督もいます。
反面、森保一さんは選手には自主性を持って取り組むことを促しています。自主性を持つことで想定外の動き結果的に悪く動くこともあるはずです。
しかし、そのことを理解しつつも自主性を持たせることには理由があります。森保一さんはサンフレッチェ広島のチームの勝利を考えていることは勿論ですが選手個人にも活躍してもらう事考えています。
仮に他のチームに移籍してしまったとしてもその選手が活躍出来る様にという事です。これは、森保一さんが選手だったということもあり想いが強く反映されています。
個人に自主性を持たせることはチームとして機能させるのは難しくなりますがそれぞれの高い力が一つの体の様に噛み合った際には大きな力を発揮します。ポテンシャルが他チームより劣るチームが優勝したのは自主性の部分に大きな鍵があるのです。
3.森保一の成功を呼び寄せる法則
ここまでは、森保一さんがチームを優勝に導いた要因について説明してきました。
ただ、ここで読者の方はこう思うはずです。「成功した要因は分かってもその状態にチームを持っていくことが難しい。」
この章では、このように新たに出てきた悩みを解決するための方法を森保一さんから学んでいきたいと思います。勿論簡単な事ではありませんが森保一さんは日々習慣化させることでチームを良い方向へ導いています。
3−1.任せる部分は任せる
一つ目はチームの良い部分を残し悪い部分のみ改善するために森保一さんが実施していることです。
チームの全てを自分で管理しようとするとどうしても無意識に自分のやり方に合ったものに近づいてしまいます良い部分が消えてしまうことがあります。
森保一さんはチームに対して守備を改善点として挙げていました。攻撃については、前監督のやり方を高く評価しあえて変えることはせず前監督の元にいたコーチに任せることで良い部分を消さないように務めたのです。
この取り組みは功を奏し結果的に監督就任から1年目でチームを優勝することができたのです。
リーダーとしてチームを動かす場合、つい自分が指示を出した方が良いと考えてしまうこともあります。しかし、実際自分が把握して指示を出せる部分などそう多くはありません。
森保一さんは、攻撃に関しては状況を確認することはあっても指示は一切をコーチに任せているそうです。
3−2.控え選手も見る
チームに自主性を持たせてほっぽり投げる訳ではありません。試合に出場する選手を見て正しい方向へ導くのは一般的ですが森保一さんは試合に出場しない控え選手も隈なく見守ります。
控え選手の練習や試合も見る理由としては、選手正しい方向へ導くことは勿論ですがモチベーションを高く取り組ませる目的もあります。
皆さんも分かると思いますが中々先が見えない環境の中高いモチベーションを持って取り組み続けることは不安も多く難しいです。監督が常にいることで控え選手はチャンスを目の前にしモチベーションを高く取り組むことできます。
より自主性が高い状態で練習に取り組むからこそ選手は大きく成長します。出場している選手も控え選手の成長が著しいようであればより高い質と量で練習を取り組むようになります。選手同士が切磋琢磨する環境だからこそポテンシャルが劣っていても優勝を掴み取ることができたのです。
4.まとめ
チームを成功に導くために必要なことはチームの最大限の能力を発揮させ機能させることです。最大限の力を発揮するためには、選手個人が自主性を持ち動くことが重要になります。さらには、自主性を持った選手たちがうまくまとまっている必要もあります。
森保一さんという方について調べて思ったことがあります。あくまでも上記までに記載していたのは選手に力を発揮させまとまるためのいわばノウハウです。実施すれば効果はあると思いますがノウハウを超えて重要なことがあります。
「森保一さんが優勝したかったことより、選手が森保一さんを優勝させたかった。」
森保一さん自身監督なのでもちろんチームを優勝に導きたいと思っていたはずです。しかし、森保一さんは選手の活躍を常に想っていました。それは自身のチームを離れたとしてもです。
その想いが届いた選手たちが森保一さんを勝たせるために奮闘した。ポテンシャルが他チームよりも劣っていたチームが優勝する要因はこの部分だと思います。
長文のこの記事を見てくれてありがとうございました。この記事を通してあなたがチームに最高の結果をもたらすことを願っています。