イチロー選手に学ぶ高い結果を出し続ける方法【一流の人から成功法則を学ぶ】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Embed from Getty Images

今記事では、高い結果を出し続ける方法をイチロー選手からヒントを得て解説していきたいと思います。

イチロー選手は日本人であれば誰もが知っており、さらに海外でもその実力を高く評価されている選手です。イチロー選手のすごいところは高い結果を一度だけではなく、継続して出し続けさらに記録を更新続けるという部分にあります。

イチロー選手はもちろん才能もある選手だと思います。しかし、プロという才能がある選手の中でも特に素晴らしい結果を出していることからイチロー選手には何か成功するための法則があると私は思いました。その法則を私の視点で解いていきたいと思います。

1.イチロー選手の結果

まずは、イチロー選手がどれほどすごいのか実績を確認してみましょう。私自身は野球に詳しい訳ではないのですが、その状態でもすごいということが分かる内容です。さらにあまりにも記録が多すぎるため特に私の目についた記録を紹介します。

1−1.シーズン最多安打記録及び10年連続200安打

現在メジャーのシーズン最多安打記録はイチロー選手が持っています。262安打という記録を持ちます。262安打を達成した時の数字を見てみましょう。

762打席 歴代8位
704打数 700打数超えは過去に4人のみ
262安打 メジャー記録
打率.372 21世紀の最高シーズン打率

打席とは、文字通り打席に立った数です。これだけ連続して打席に立ち続ければ疲労やモチベーションに波が出るため高い結果を出すことは難しくなります。

打数は、打席数から犠牲フライや送りバント、フォアボール、デッドボールの数を引いたものです。通常、イチロー選手ほどの選手に対しては、ピッチャーも際どく投げるためフォアボールが増えます。しかし、イチロー選手はそのように際どく難しい球を打つことでこの打数を記録しています。

つまり、このシーズン最多安打は、このようにヒットを出すのが難しくなる環境でさらに非常に高い打率を出したため樹立されたものなのです。これだけの条件が重なり高い結果を出すことは大変難しくこれから打ち破られることはないだろうと言われています。

また、イチロー選手は10年連続で200安打を達成しています。この数字は打者であれば一流と言われるほどの数字だそうですがそれを10年連続で達成しているのです。相手ピッチャーも当然対策を重ね、さらに一度でも怪我をしたら不可能になってしまう記録です。

1−2.打者の結果のみではなく万能な選手

イチロー選手のすごいところは、打者として一流なだけではなく他のプレーにおいても非常に質が高く一流のプレーをこなすところにあります。

守備には定評があり10年連続でゴールデングラブ賞を受賞しています。ゴールデングラブ賞は、シーズンで守備位置ごとに最も良い選手に与えられる賞です。

また、盗塁の成功率も81%と高い記録を立て、さらには本塁打も日本時代にトップと3本差に迫るほどの記録を立てておりヒットを量産する能力が高いだけの選手ではないことが分かります。

2.結果を出すための法則

上記では、イチロー選手の結果について紹介しましたがとにかくありえないような結果というのが樹立されており、さらには1分野だけではなくどのプレーにおいても一流である事が分かる記録となっています。

過去のイチロー選手の発言などを基に、なぜこれだけ高い結果を出す事ができたのかこの章で解いていきたいと思います。

2−1.ルーティンを繰り返す

イチロー選手の最も特徴的である部分としてルーティンが挙げられます。

試合の日は朝起きて、愛犬と戯れる→DVDを鑑賞→カレーを食べる→会場に着いたら毎回同じ練習→8番打者が打席についてたら準備を始める→打席についたら同じ構え方をする

細かいものを挙げたらきりがないですがとにかくルーティンを繰り返して同じ感覚で打席に立つことを心がけている事が分かります。試合を終わっても気を抜かずに家に到着するまでは張り詰めるほどの緊張感を持っているそうです。

このルーティンは、自身の集中力を極限まで高めるためだと言います。パフォーマンスが発揮できていないとそもそも何を改善するべきかはっきりしません。高い結果を出すためにはまず自身のパフォーマンスを最大限に発揮する事が大事なのでしょう。

2−2.最高を目指したプレー

イチロー選手は、「難しい球を狙って打つ」という美学を持っているそうです。普通の選手であればピッチャーの甘くなった球を打ちに行きます。しかし、イチロー選手はピッチャーの絶好の球を打つのです。

相手の弱いところを突くことは勝負の世界では当たり前で、良い成果を出す選手ほどその能力が秀でています。しかし、イチロー選手は普通ではなく相手の強いところと勝負します。別次元の結果は普通を特化させただけでは成し遂げられないものなのかもしれません。

確かに、相手の強い部分と勝負して勝つということは大変難しいです。しかし、その部分を乗り越えた場合、得るものは大きく変わります。イチロー選手は、乗り越える壁を自ら大きくしたことで他の選手よりも大きく成長したのでしょう。

これは、ビジネスでも活かせると思います。ビジネスでもある程度成功が約束されたビジネスを繰り返して自信とスキルを得て成長していくよりも、多少荷が重いビジネスをすることで大きな成長を見込み高い結果を達成できるようになるかもしれません。

2−3.自身の役目を把握する

イチロー選手は、自分自身の役目をはっきり把握しています。イチロー選手が定めた役目が必ずしも正しいかどうかは分かりません。可能性としてはもっと適した役目があるかもしれません。

正しさについては分かりませんが、少なくとも役目を定めて全うしようという意思については、とても強いものを感じます。その意思は野球のプレーに強く反映されています。

野球はチームで戦うスポーツになります。チームとして勝つためにイチロー選手は「ヒット」を選択しているそうです。イチロー選手は狙えばある程度ホームランを打つことも可能ですが、チームとして一番貢献する形になるヒットを選択するのです。

プロの世界は自身のパフォーマンスによって年俸も左右します。そのため、自身が目立つためのプレーを行う選手もいます。生活がかかっているため否定できません。しかし、その厳しい世界においても自身の役割を定め徹するという事が高い結果に結びつくのです。

過去にイチロー選手は日本代表として、WBCに出場しました。しかし、イチロー選手自体は大変不振で12打席でノーヒットという結果になってしまいます。

心が折れかける中、イチロー選手は最も早く練習に取り組み、試合中も声を出し仲間を鼓舞します。自身が一番辛い状況であるのにも関わらずです。イチロー選手は自身のプレーを追求していく個人主義という印象が強かったのですがエピソードを聞き印象が変わりました。

彼は、「自分に何ができるか、何をするべきか」判断する能力が高くかつ実践できるのです。結果的にチームを機能させ最後には自身のヒットによりこの年のWBCを優勝に導きました。高い結果を出すにあたり自身の役割を把握し動くことはとても重要だと考えます。

3.なぜ質の高い準備を継続することができるのか

上記の文章を通してなぜイチロー選手が高い結果を出す事ができているのかというヒントのようなものを得る事はできたと思います。

しかし、問題であるのが「高い目標を目指してそのために必要な役割を認識し、さらに最高のパフォーマンスが発揮できるよう準備していけば成功に繋がる」という事が分かってもそれを実践し継続するのが難しいということです。

この章では、どのようなマインドを持って取り組めば上記の成功法則を実施して継続できるか紹介していきたいと思います。

3−1.失敗をプラスとして捉えることができている

野球というスポーツでは、失敗する数の方が多いスポーツです。一流選手と言えども打率は4割に満たない数字であるため半分以上は失敗しているのです。通常失敗に対してつい目を背けがちになってしまいます。

イチロー選手は失敗を恐れずさらに失敗したとしても向き合います。これは、イチロー選手が失敗を前向きなものとして捉える事ができているからです。

イチロー選手は合理的な考えを嫌います。「知識を得て近道をした場合、結果を出すことはできないし、出せたとしても深みは出ない」という言葉が理由を表しています。

この言葉を借りて説明すると、失敗を経験し向き合い試行錯誤して得た結果だからこそ高い結果が出るのです。失敗に対して正しい形で向き合っていれば、その場で失敗したとしても別の形で成功を得る事ができるはずです。

反面、近道で得た結果は自分の経験を基にした結果ではなく、他人の知識で得た結果であるため本質的に自分が出した結果ではないということです。そのため、結果を出すことはできず、仮に出せたとしても深みが出ないのです。

この話は、一流の中で切磋琢磨する際のことだけではないと思います。私たちにおいても同様だと思います。情報を仕入れてこと、人から指示されてことをただやるだけでは高い結果には結びつきません。

情報からヒントを得ることは良いと思いますが、高い結果を求めるのであれば試行錯誤を繰り返し失敗をたくさん積み重ねましょう。失敗を積み重ねた数だけ本当の成功に近づきます。そうして得た結果が積み重なることで自信にもなります。

3−2.過去にしんどい経験をしたから

できるだけ早い段階でしんどい思いはしておくべきだよね

イチロー選手はこのような言葉を残しています。イチロー選手は高校時代に1年生=ゴミ、2年生=人間、3年生=神様といったように上下関係がとても厳しい環境で育ったようです。

プレッシャーからイップスにもなったので大変辛い思いをしたのでしょう。しかし、このような経験により乗り越える体制ができたのだと思います。

辛い状況に対して逃げることも自分の身を守るためには大事です。ただ、その辛い状況を自分で乗り越えることができればその後の人生において大きな自信になるはずです。目の前の事に対して逃げる前に一度だけでも向き合ってはいかがでしょう。

3−3.自分だけのために生きていない

イチロー選手は、自分だけのために野球をしているわけではありません。上記のWBCのエピソードやヒットを選択しチームに貢献する様から分かると思います。言葉にするのは簡単ですが、実践するとなると大変難しいことです。

イチロー選手があれだけ高い結果を更新し続けるのは自分だけのために生きていないからだと思います。「自分だけのために生きていない」というのは要するに「自分と他人を満足させるために生きる」ことだと私は思います。

イチロー選手で言うところの他人は仲間やお客さんにあたり、彼らを満足させることには限りはありません。限りがないからこそ向上し続けることができるのです。イチロー選手が自分の結果に慢心せずに日々努力を継続できるのはこのような考え方が基になっていると思います。

「自分だけのために生きていない」と言う人は多いでしょう。しかし、大抵が自分のことしか考えていないです。そのような人が周りを助けるのは結局見返りを求めていているからです。

「他人のことを考えている」と簡単に言う人に限って相手から予想した見返りがないと「あいつは自分のことしか考えてない」などと批判します。生物が自身のために生きるのは当然です。それを批判する時点で結局相手を考えているのではなく自分のことばかり考えているのです。

人間は損したくないことが第一なのです。自身が損しないために他人を尊重します。損をしないのではなく、得をするために生きることが大事です。「自分のために生きている」と自覚し、自分を満たした上で他人に得を与えられるような取組が日々の努力に繫がり高い結果に結びつくのではないでしょうか。

3−4.目標が明確になっている

イチロー選手は幼い頃から目標がかなり明確です。小学生時代から明確で6年生の際に書いた作文に大きく現れています。

目標が明確だからこそ自分が今何をしなければいけないか判断することができ、さらに継続することができるのです。目標を明確にするメリットは日々の努力を裏付けできるためすぐに成果がなくても目標に向かっているものだと実感を得ることができます。

目標を曖昧にしていては思うように成果が出なくなると目標に近づいている実感がなくなるためモチベーションを維持できずに努力を継続することができなくなります。

現在、イチロー選手は試合から外れてしまっていて引退の可能性とういのも噂されています。野球選手としては、試合に出れないことはモチベーションが大きく下がるはずですが、イチロー選手はチームサポートもしつつ淡々と努力を継続しています。

メジャーでプレーできると表現するために毎日の練習が大事

メジャーでプレーできると表現したいという「何をしたいのか」が明確であるから毎日練習をするという「何をするべきか」がはっきりします。イチロー選手がどのような環境でも努力を継続できるのは目標が明確になり今やらなければならないことが浮き彫りにしているからなのです。

4.まとめ

イチロー選手を通して私が感じた成功法則、さらになぜその法則を継続して実践できているのかを記事としてまとめてきました。私が今記事を通して感じたのはイチロー選手ほどの取り組みをしていればどの分野においてもある程度の成功はできるだろうということです。

さらにその成功法則は、私たちでも真似できることが多いと思います。しかし、分かっていても実行し継続し続けることが難しいです。ただ、難しいからこそやってみる価値があるのではないでしょうか。

簡単にできないからこそ価値が生まれるのです。イチロー選手も取り組み方において失敗したことはたくさんあると公言しています。その試行錯誤を長年積み重ねてきた結果が今のイチロー選手なのです。

取り組んだからといって明日急に結果が出るわけではありません。今から動き出すのか、すぐに結果が出ないからと後回しにしてしまうのか、どうするかはあなた次第です。高い結果を求めるのであれば早くから積み重ねを意識して一緒に動き出しましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

最近のコメント

    コメントを残す

    *